効果音的な楽器〜イフェクティブ・パーカッションのススメ

イフェクティブ・パーカッションは、あなたの音楽に広がりと豊かさを与えます。効果的に挿入された必要最小限の物音が、魅力あふれるあなたの音空間に、絶妙のスパイスを効かせることでしょう。次のライブやレコーディングには、イタミーニョのイフェクティブ・パーカッションを是非どうぞ。
こない書いといたら、もしかしたら仕事が来るかも知れん。上の写真は、自作のパーカッション・テーブルに、よく使うイフェクティブ・パーカッションを並べてみたものだが、なんといってもこのての楽器の王者は、手前に派手にぶら下がっている「バー・チャイム」であろう。真鍮製の中空のバーが35本・・・ある筈だが2本欠けていたうえに1本外れていたので格安であった。こんなものに音階などないから、少々欠けたところで大勢に影響はない。迷わず購入。優しい曲のエンディングに用いると実に効果的。
その右にぶら下がっているのは、アフリカのもので、木の実の殻を紐でつないだものらしく、シャラシャラと瑞々しい音がする。優しい曲が続いてしまったときのエンディングに用いると誠に効果的。その向こうは、インドの鋳物のベルである。小さなものはよく見かけるが、これほど大きなものは珍しい。コーンと低くまろやかな音がする。この他にも鉄の風鈴、竹の風鈴など、場面に応じて使う事がある。
このようなイフェクティブ・パーカッションを使う時は、非常に静かな場面が多いので、パーカッション・テーブルに消音用のスポンジは不可欠である。そのスポンジに乗っているもので効果的だったものは、鈴・土鈴など。その右に見える黒いものはフレクサ・トーンといって、下の写真のように舌の部分を曲げながら振ると、板バネの先についた球が舌を叩き、曲げたテンションに応じていろんな音が出る。ピョョョョ〜〜ン。その手前はラチェット。左手には、ピンポン球マラカス、名前のわからんぐるぐる回すと唸るような音のする楽器?や、ワニの歯を紐でつないだシャラシャラ、ハンドル・カスタネット。

Vibra Slapp

イフェクティブ・パーカッションとして、音を聞けば誰でも聞き覚えがあるのが、この楽器であろう。もともと馬やワニの顎の骨を歯のついたまま乾かした、ペルーの「キハダ (quijada)」という楽器を現代風にしたもの。これらの顎の骨はV字型をしており、その頂点を持って一方を叩くと、全体が板バネのように震え、浮いた歯がガラガラと音を立てる事から楽器となった。vibra slappは、その原理だけを応用したもので、金属のバーが板バネ、一方が重りで、他方の小箱の中にフリーに動くリベット付きのバーが仕込んである。U時型の部分を持って重りを叩くと、小箱の中のリベットが振動して持続的な音がする仕組みである。上の写真、右はLatin Percussion社製、左はSound King製である。勿論前者の方が価格はグンと高い。作りは確かに良いし、箱の部分を様々なパーツに交換出来るのだが、もともとどこの馬の骨やらわからん代物である。安いにこした事はない。

上のように構えて、掌に本体を叩き付けるようにすると、最も振動が長持ちする。市販のマウンティング・ブラケットは、この振動を少し殺してしまうので工夫が必要。下の写真をよくご覧あれ、ジョイント部分にゴム・シートを入れてラフに止めてある。実際に使用するときは、単体で使うよりも、他のパーカッション類とともにスタンドにマウントする事が多い。その場合は上から球を叩く方が使いやすい。日本では、時代劇のテーマ・ソングや、マタタビ艶歌によく聴かれるので、思わぬ効果を生む事があるが、それでは音があまりにもキツすぎるので、箱を少しミュートした方が良い。

Tchakatumba

ピンポン球くらいの大きさの実をくり抜いたものを棒でつなぎ、中に小さな豆を入れてある。太鼓を演奏する時に手首に巻いたり、踊り手が足首に巻いたりしてリズムをとる。コンゴで見たものだが、他ではあまり見かけない。ビーズやワニの歯などを紐でつないでシャラシャラいわせるものは多くある。大人数のパーカッション・グループで全員がこれを両腕に付けて太鼓を叩くと、ジングル系の楽器は不要なくらい迫力が出る。
ささら

上は、岐阜県の古代民謡「筑子(こきりこ)唄」に使われる「板ざさら(びんざさら)」である。写真のような状態を維持して両手に持って、片方の手を、瞬間的に動かすと、ジャッという、板の触れ合う小気味の良い音がする。一方から他方へ、将棋倒しのように波を送る事により、ジィ〜ィヤッと、リズムのニュアンスを変える事も出来る。楽器としても個性的、置物としても床の間を飾れる逸品である。「筑子唄」には、ほかに「棒ざさら(摺りざさら)」とよばれる楽器も使われているが、いずれも形状を意味したのではなく、ジャッという音を表したものと思われる。ちなみに「筑子」そのものは竹を切って乾かした一種の拍子木で、その寸法は唄の文句にもある通り七寸五分である。ほかに「鍬金」といって、平鍬の先の部分を紐でぶら下げたものを叩く楽器に、笛・鼓・大太鼓が加わって演奏される。
