あこがれの古楽へ・・・


奈良の古楽アンサンブル



 日本の古楽探究の草分け的存在である「ダンスリー・ルネサンス合奏団」のメンバーでもある坂本利文氏の率いる「オルティス・コンソート」の定期演奏会へ行ってきた。

 http://www4.kcn.ne.jp/~ortiz/ortiz.html

 大阪音楽大学楽器博物館のイベントで、トルコ民族舞踊団の演奏を見た後、その場で偶然坂本氏にお会いし、お互いの演奏経歴などを話すうちに意気投合し、「打楽器」としてのメンバー参加を前提に、コンサートに招待されたのである。「オルティス・コンソート」の探求されている分野は、中世からルネサンス期にかけての、イギリスのシンプルな歌曲が中心で、専門的な音楽教育を経た上での「クラシック」から古楽へのアプローチといえるだろう。そんな彼らが、なんの音楽教育も受けず、特定の師匠についた事のない (破門された事は多々あるが・・・) 私のようなものを、メンバーに加えてくださるという。なんとも奇遇というか、奇特というか、恐れ多い事である。演奏会の内容も、上のようなジャンル・時期のもので、非常になじみ深く、すぐに溶け込めるものだった。たしかに打楽器が弱い。日本のクラシック音楽教育は、多分ピアノに始まって、どっかわからんところで終わるのであろうが、わたしはその始まったあたりの幼年期に音楽教室で大暴れしたために追放された。思えばそれが生涯初めての「破門」であったのだが、まあ幼年期であったので記憶にない。くらしっくのことはさっぱりわからんのであるが、「全く逆の位置から向かい合ってきた、これもいわばご縁です」てなこと言われていい気になって、音楽的考証学的に、そのときその人が知り得ない演奏法を出しゃばって叩いてしまわんように気ぃつけなあきまへんなあ。まあライブ・・・イや失礼・・・演奏会の予定が決まったらまた書きまひょ。

Posted: 金 - 5月 30, 2008 at 01:09 午前          


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