Luxman L-308


良質の石アンプ



 ピリピリの部屋で処分されかかっていたのを救い出した、プリ・メイン・アンプ、Luxman L-308、1973年の製品である。

 http://www.luxman.co.jp/cgi-bin/production/db.cgi?mode=view&no=84

 メーカーに問い合わせたところ、未だ修理が出来る可能性があるという。しかも、そんなに高い費用ではない。この時代のアンプというものは、いまのデジタル家電と違って、過剰なスペック競争に陥っていない。実際には競争していたのだろうが、技術開発の進歩が、今より格段に遅くて、また幅も広かったのではないか。ジャズの好きな叔父に訊いてみると、これはなかなかの名器だったらしい。ピリピリは、機材は結構いいものをそろえているのだが、メンテナンスをするひとじゃないので、これも何かの拍子で鳴らなくなってそれっきりだったのではなかろうか・・・ 中を開けてみる。



 液漏れや断線や火災や爆発の跡は認められない。むしろ綺麗なくらいである。かつてSansuiの真空管アンプ「Q-3535」を現物合わせで蘇らせたが、それとは部品点数も複雑さも格段に違う。自分で出来るなら直してみようかとも思ったが、これを見て、やる気が失せた。もう少し調べて、修理を依頼すべきかどうか決めようと思う。このアンプについていろいろ調べてるうちに、なかなかキモチの正しいサイトに行き当たった。

 http://mazdaluce3000.blog100.fc2.com/blog-entry-492.html

 おお、なんと私の質問に答えていただいてるではないか。たいてい技術のあるひとに何か質問をすると、技術用語をまくしたてられて終わるのだが、このひとのブログは全く違う。音楽を楽しむということは、競争なんかではない。人生の道草や。なんの見返りも打算もない、ただのそぞろ歩きや。だからこそ値打ちがあるんや。ピリピリの言うてたことと同じことをこのひとも書いたはる。

Posted: 土 - 2月 14, 2009 at 12:47 午前          


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