ピリピリ・カセットの整理完了


写真に引き続きご実家へ・・・



 ピリピリの残した厖大なカセットの整理を、雨の日や日没後に続けて来たのだが、このほど漸く終了した。その内容は大きく分けて、アフリカ音楽に出会う以前のもの、それにはソウルやブルース、パンクやオルタナティブが多い。中にはムーン・ライダースなどにほんの初期のロックもある。小泉文夫の「世界の民族音楽」をエアッチェックしたものや、ワールド・ミュージックを地域別に整理したカセットもある。そして、1974年頃から自宅やスタジオなどで録音した自分たちの演奏がある。これには、名前のない友達同士の気ままな録音や、「ヤング・モダーンズ」・「オーラルAP」・「オーケストラ・ピリピリ」・「ノンストップ・カイマン」・「カーリー・ショッケール」などの練習やライブの録音、さらに交際のあったバンド、とくに「少年ナイフ」や、デビュー前の「ウルフルズ」の貴重な録音、そしてレコード会社から送られたものを含む厖大なデモ用サンプル・テープなどがある。そしてコンゴ・ザイールを中心とした厖大なアフリカ音楽のテープ、これにはレコードの手に入らなかった当時、ピリピリがなるべく多くの人にその音楽を知ってもらおうとして、何本も丹念に作ったテープが残されている。そのラベルには、極めて詳細にデータが書き込まれていて、同じものを何本も作って配る途中だったとおぼしきものもある。律儀で几帳面なピリピリの横顔が偲ばれる。これらのうち、その後レコードやCDが手に入って用済みになったテープを、ジャンルごとに分類して、ご実家へ返却させていただいた。お母様はラジカセなら扱えるので、少しでも我が子の軌跡を辿るよすがとしてもらいたいがためである。

Posted: 金 - 7月 10, 2009 at 12:24 午前          


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