Joseph Nkosi @ JLC


マリンバ・ワークショップ



 国産みの尊の呼びかけで、JLCのこどもたちが、夏休み中にマリンバを製作して、その他パーカッション類や歌と躍りとあわせて練習し、11月に天理教本部で行われるコンサートに参加することになった。尊の夢であった「自然塾楽団」結成である。その実現のために、Josephが「みんぱく」などで実施している、マリンバ製作と演奏のワークショップに出張して来てもらうことにした。マリンバを作るなどと簡単に言うが、私も彼等と演奏をともにして来たものの、そんなに簡単に行くものかと半信半疑だったが、やってみるとこれが出来るもんで、つまり上のような小さなマリンバなら、わりと簡単に作れるのである。要は角材を二本、厚めの板を二枚、上のように台形に組む。そこへロープを張って鍵盤になる硬い角材を並べ、音程を微調整した後に、紐で結わえれば良い。硬い角材は、ホームセンターなどで床材として売られているものの端切れで良い。それを大雑把に短いのから長いのまで切って行って、後は、近い音程になるように調整して行く。もちろん長ければ低いし、短ければ高い音がするのだが、マリンバとして、雑音や倍音のない、芯音を響かせるためには、下のように真ん中を削るのである。深く削れば削るほど、芯音は低くなり、同時に音程がはっきりして行く。だから、最初に角材を切り落とすときに、あまりに誤差の大きい長さにしてしまうと、第一工作が大変だし、他の鍵との音色のバランスが崩れるので、その見極めは大切だが、最初に作るのであれば、先ずは大雑把にやってみて、どんなもんか確かめるのも悪くない。鑿で真ん中を削って行くのだから、微妙なところへ来ると、つい削りすぎて音が低くなる。その時は、全体の長さを短くするか、あるいは両端を削ると、音程が上がるのである。真ん中を削るとき、全体を深く削るよりも、真ん中を集中的に深く削る方が、音程の下がり方が大きい。しかし、やりすぎると割れてしまう。微調整を終えれば、鍵の片方だけにひとつ穴を開けて、紐でかがってゆき、他方は穴をあけずに結わえるだけで良い。これで、鍵盤本体は完成する。さらに、その下に共鳴装置をつけたければ、基本的な考え方は、鍵盤と同じ長さの共鳴胴を付けるということだ。例えば、竹でも水道管でも良いし、台形の側面を持つ箱でも良い。共鳴装置が出来たら、ぜひともその側面の、鍵盤に近い一に穴を開け、ビビリ音を得るために、スーパーのレジ袋で良いから薄い膜を貼ることだ。そうすれば、音の広がりやしびれ具合が、ぐっと広がって快感を催す。


Posted: 金 - 8月 21, 2009 at 10:11 午後          


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