Ricardo Sandoval & Mattias Collet


Roda de Choroをぶっつぶせ



 Roda de Choroの日だったが、来日中のベネズエラのミュージシャンRicardo Sandovalとフランス在住の天才ギタリストMattias Colletが、前回Chove Chuvaでライブした後、客を交えてのセッション大会になったのを、いたく気に入って今回は是非別に日を設けてみなとセッションしたいということになって、この日にChoroの人たちや普段見かけないミュージシャンも集まって、ひたすらセッションに打ち興じたのである。前回いたく気に入ったので、今回は皆とやりたい曲を全部譜面に起こして参ったから、皆の者ありがたく頂戴致せとの事で、出るわ出るわベネズエラからペルーからアルゼンチンに至る南米大陸の変拍子ぶっちぎりの難曲の数々・・・3拍子5拍子なんてまだ可愛い方で、6/8と16/16の間 (まあこれはよくある) とか5.7 (え??) とか、数字にするだけ野暮な鳥肌ものの皮膚感覚一発のこねくったリズムの反復で、居並ぶ大阪パンでイロ名人も全員お手上げ状態・・・おいおい、おまえらなんべんも言うようやけど、太鼓をそんなややこしい持ち方するから対応出来へんのとちゃうん、かっこ悪いやろけど先ずは机に置くか股に挟むかして、両手で叩いてみて、しかる後に対応法考えたらええんちゃうん ? 音楽の構造がちゃうんやから同じ奏法で当てはめようとしても所詮無理があるよ。しっかしVals Peruanoの名曲中の名曲La Flor de la Canelaを、つんのめった5.8くらいでかまされたのにカホンでついて行きながらChabuca Grandaの歌声を思い出したときには泣きそうになってしもたわ。「ショーロやろうよぉ」の声に応えて2曲ほどやって一息ついたのもつかの間、「あかん、お前らは居心地のええとこに安住し過ぎや」とばかり、5/7とか3拍子の曲の中で一小節だけ4拍子を挿入してアクセントの位置をずらす遊びの入った曲・・・わかる ? サルサでもよくあるけど、クラーベのリズムで2-3でまわってるときに3の次に一小節2を挿入する事によって3-2に反転させる業、それに似て、リズムは変わらずに周りが変化する事によってノリやニュアンスを変える・・・まあこういう遊びはコンゴにもあって、カーリーやってた頃に、最後に出した私の曲のセベンでこれを使おうとしたんやが誰にもわかってもらえなんだ苦い経験を思い出しながら、・・・そんな曲をやりながら息つく間もない緊張の連続でアタマ半分ぶっ飛び、手足ほとんど痙攣状態で、中枢神経の反射だけで対応せざるを得ない、いや対処せな殺されるほどの剣幕の長時間にわたる得難い修行であった。俺また南下する方角間違うたんかな ?

Posted: 火 - 10月 13, 2009 at 10:58 午後          


©