これで最後のピリピリ・ナイト


ほんまに最後のピリピリ・ナイト

気温は未だ低いものの、陽射しは確実に春の光、
草が芽吹きはじめ、夕方には虫が舞いはじめる季節となりました。
昨年は暮れに師匠と崇めるひとを亡くし、その後始末をしたり追悼の会をしたりと、
さまざまなことに忙殺されておりましたが、よく考えてみれば、
このように明けても暮れても、自分を培ってくれたひとや音楽のことを考え続けている時間こそ、
幸福なのでございましょう。皆様は、いかがお過ごしですか?

さて、その恩師ピリピリこと奥田薫氏を追悼するコンサートの企画がまとまりましたので、
お知らせ申し上げます。

日時: 2009/03/28 (土) 16:30開場
場所: 大阪十三 ライブ・バー Fandango
 淀川区十三本町 1-17-27 Tel: 06-6308-1621 
 http://www.fandango-go.com/  fandango@fandango-go.com
料金: 前売 ¥2,000/ 当日 ¥2,500 (いずれも1ドリンク付き)
予約: fandango@fandango-go.com 06-6308-1621
イベントに関するお問い合わせ: jakiswede@mac.com 078-985-6550 (伊丹)

16:30 開場
17:00-17:20 JT Stars
17:30-18:00 C-RAG
18:10-18:40 KAJA
18:50-19:20 カオリーニョ藤原
19:20-19:50 マルタニカズ
20:00-20:20 後藤ゆうぞうとワニクマ仲間
20:20-20:40 Nonstop Caiman
20:50-21:30 Karly Chockers

目玉はなんと申しましても、「Karly Chockers」14年ぶり一夜限りの再結成です。
ご存知の方には、改めて説明の必要はございますまい。
1987年に結成され、1995年に解散した、
日本人の日本語によるオリジナル・ルンバ・ロック・バンドです。
コンゴ (ザイール) の、いわゆる「リンガラ・ポップス」を題材にしつつも、
あくまでも日本語で、自分たちの感性で曲を作り、歌い演奏した唯一のバンドです。
今回は、一昨年まで活動し続けた新生「オルケストル・ピリピリ」のメンバーを含む総勢11名。
フロントに歌手4人が並び立ち、四半世紀の永きにわたってこのジャンルを演奏し続け、
本場のコンゴ人でさえ腰を抜かすほどの熟練したミュージシャンが脇を固めます。
一曲の中で、痛切な悲哀を秘めたラブ・ソングに始まり、複雑な展開による歌手のソロ回しを経て、
まさに一天にわかにかき曇り全てを洗い流す熱帯のスコールのような、怒濤のダンス・パートへと炸裂する展開・・・
フロント4人の、煽り立てるようなアニマシォンとコール・アンド・レスポンス、そして華麗なダンス・クリエイション・・・
リンガラなんて知らなくてもいい、見る人の全てを踊りの渦に飲み込んだそのステージは、今も伝説として語り継がれています。
今回はピリピリ追悼にちなんで、彼の持ち歌と初期「Karly Chockers」のストレートな曲を選択。
われわれがどのようにアフリカ音楽を受け入れ、自分たちなりに噛み砕き、消化して表現にまで結びつけたか、
今回の他の出演者の皆様も、同じ時期、同じようにレゲエやラテンやブラジル音楽を受け入れ、
自分たちの血肉にして来た強者ぞろい・・・
あくまで自分の感性を信じ、自分のやりたいようにしかやらなかった者たち、
そんな、まさにピリピリの生き様を地でいくミュージシャンたちが、彼の名の下に集まります。
しかも、場所は我々の本拠地であったFandango。
これは、単なる追悼に留まらない、関西アングラ音楽史の一場面の検証のセッションでもあるのです (たぶんね^^) 。

Posted: 日 - 2月 8, 2009 at 11:55 午後          


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