オルティス・コンソート定期演奏会No.20にむけて


清濁合わせ飲む


 「清濁合わせ飲む」という言葉がございますそうで、3/28ピリピリ追悼コンサートでの「カーリー・ショッケール」14年ぶり一夜限りの再結成にむけて、えげつない、ひたすらえげつない演奏に毎日溺れながら、もう一方の関心も捨てがたく、ついに人前でクラシックの伴奏をすることになり申した。今日はその下合わせ、初顔合わせのリハーサル。「はい、楽譜・・・」「えっ? ガ・・・ガ・グ・フ??」そらあたりまえですよね、クラシックの演奏家たち、しかも日本を代表するような古楽界の重鎮たちの集まるリハーサルですからね・・・そら楽譜、へえ楽譜、はあ楽譜・・・楽譜ですわ・・・とはいうても、心優しき演奏家の皆様、わたしが音楽教育の「お」の字も知らんことは百も承知、楽譜の「が」の字も読めんこともまた千も承知の寛大な暖かさで、「いやなに、下のね、白玉ちゅうてね、大きい白い丸だけ数えてくれはったらええんですよ」やて、そんなこと言われても・・・といいつつ演奏が始まってしもた。始まったら始まったで曲の流れを掴もう掴もうとするのは、痩せても枯れてもミュージシャンの端くれ、「ええんですわ」といわれてみると、なんとなくわかったような気もする。そんな気がしたらままよとばかり突っ込んでみると、まあさほど違和感もなさそう。しかし、欄外に示されてる様々な記号はいかんともしがたく、これは覚えなしゃあない。ここまでやったらここへ飛んでここからここまで繰り返して、次はここへ飛んでここからはこれを無視してここまで来たらさっき無視したとこまで戻る・・・あかん、全部バラしてフローチャートに書き直しや。でもね、気がついたら「第3ディヴィジョンの4小節目の・・・」ちゅう話について行ってる自分が怖い。産まれて初めて五線譜見ながら楽器演奏したわ。サガかねえ・・・ この末路をご覧になりたい方は、以下の催しまで、是非どうぞ。

2009/05/22 () オルティス・コンソート定期演奏会No.20
RECERCADA オルティス再発見~」
カトリック奈良教会(近鉄奈良駅1番出口北へ2分)
19:00開演
オルティスコンソート
 坂本利文(トレブル&バスガンバ、打楽器)
 橋詰玲子(テナー&バスガンバ)
 中西歩(テナーガンバ、打楽器)
 上田牧子(バスガンバ)
 坂本洋子(リコーダー、オッタヴィーノ)
  客演 伊丹正典(打楽器・・・パーカッションとちゃいますねんで、打楽器!!)
演奏曲目
 レセルカーダ集/オルティス 主を讃えよ/オルティス・ガブリエリ/カンツォン・グアーミ/カンツォン「戦闘」
 パレストリーナ/リチェルカーレ 他
料金: 前売¥3,000/ 当日¥3,500/ 学生¥2,000
ご予約 お問い合わせ: 坂本  s-kogaku@m4.kcn.ne.jp

Posted: 水 - 2月 25, 2009 at 10:43 午後          


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