The Divas and the beasts.


Yuumi avec Sister Daisy

 今日は、ぱうりん独自企画、Chove Chuvaにての「Divas & Gentlemen」・・・その他サブタイトルごにょごにょ・・・しかしてその実体は、誰がどう見ても「美女と野獣」あるいは「歳の差エロオヤジ鼻の下伸張企画」・・・オープニングは「Yuumi」つまりユウミちゃんと私のデュオで、これはとりあえず定番のBossa Nova演奏。練習不足は否めなかったが、それでもだいぶ実力がついてきた。表現に幅が出来てきたし、抑揚や表情が豊かになった。今回は、わりと内輪のファンの集いという感じだったので、お客さんに温かく見守られての演奏だった。かるーくそれをこなして後、「ぱうりんのスワッピング企画第一弾」Sister Daisyの下寺直子と私のデュオ。ぱうりんが最初に「相手を取り換えて演奏してみたい」と言ったときには、ぱうりんと私・下寺直子とゆうみちゃんの組み合わせだと思った。なぜなら、ぱうりんがギターで私がパーカッション、下寺直子が歌とフルートでユウミちゃんが歌とギター、この組み合わせしかないと思ってた。だからなんの心配も心構えもなく、ぱうりんから連絡が来るのを待っていた。ところが、日にちも迫ったある日、組み合わせはそうではなく、ぱうりんとユウミちゃん・私と下寺直子である事が知らされて慌てた。あんたらはええわいな、歌やフルートとパーカッションでどないせちゅうんや。と反論しても受け付けられず、日にちが迫るので仕方なくアイディアを出しにかかった。私からは、直子が詩の朗読でもして、私が後でドラム缶をデンキのこぎりで切り刻むという案などを出したが全て却下・・・あたりまえか。直子からは、いくつかの日本歌謡に私が三味線で合わせろという案が出て、これは私が却下。代案として、三味線を弾くならば地唄の「艶もの」のイヤラシい名曲を提案したが、これも却下・・・と、演し物の定まらないうちに日が迫り、何度目かの代案「カチューシャの唄」で、直子が歌とフルート・私が歌と胡弓というところに落ち着いた。ふたりともケツに火が点かん限り動かん性格であるので、初合わせは一週間前、二度目は数日前といふ体たらく。いやあ余興とはいえ、カネもらってるお客さんの前でこれはないよなあ・・・しかも、この歌嫌いの俺に人前で歌えなどと・・・一人で歌うたことすらないのに・・・でもね、やってみるとこれが結構面白い。声を出すとアタマの圧力が下がるんかね。ホンバンでは、「Yuumi」セットが終わった後、用意したござと座布団を敷いて直子と私が二人で正座、深々と土下座したあと、先ずはフルートと胡弓で「カチューシャ」のメロディを合奏、その後直子が私の胡弓の伴奏で歌い、その後私が直子のフルートの伴奏で歌い、次に伴奏なしで二人で合唱、最後に二人の合奏で締めくくった。内容がどうだったかは聞かぬが仏、お客さんにはとんでもないミス・マッチなアトラクションで大受け、私に取っては初めてのフロント務めで、普段ステージの一番後に座ってシンバルを並べ、その陰に隠れて演奏しているのと違い、フロントの難しさ、練習していった事の三割も出来なかった事の悔しさを思い知った。良い経験になった。大喜びの客を前に、次はメインの「Sister Daisy」・・・やっぱり聞かせますね彼等は。ブラジル音楽に最大限の敬意を払いつつも、あくまでも自分で曲を作って日本語で歌う。あたりまえのことだが、それが通用しない日本のワールド・ミュージック業界に一石を投じるに十分の演奏力と歌唱力を身につけつつある。「Uribossa」とともに、知る人ぞ知る関西の「まともな」聴かせる音楽として地味にデビューしてくれる事を希う。さて、その次は「スワッピング企画第二弾」ユウミちゃんとぱうりんのデュオ・・・いやあ、私ね、ぱうりんという人は、なんか硬くて真面目でちゃんとしたところに務めてて音楽なんかに関しても厳格な人やと思うとったですよ。でもね、ユウミちゃんを見つめながら鼻の下を伸ばしてるぱうりんを見て考え方が変わったね。このおっさんは、要するにユウミちゃんとデュオでやりたいがために「スワッピング企画」を思いついたんであって、別に直子と俺がやるのは面目上そうなっただけでどっちゃでもよかったんや。いやまあ、私もユウミちゃんと組んでいる事に、いくばくかの鼻の下の暖まる想いもしてないと言えばウソになるけどね・・・まあおもろかったらそれでええ。ほいで最後は4人で、サンバのなんちゃらいう曲をやって拍手喝采のうちに閉幕。実はこの日の企画、16時スタートという、日曜日とはいえ至極早い時刻設定になってて、なんでかなと思うたら、ぱうりんが打ち上げの時間をたっぷりとって飲みたいという、ただそれだけのことや。わがままな奴。車で楽器持ち込みの私は全く酒も飲めんかった上に、大枚な駐車料金払わされて、みんなの酒代割り勘して、なんや複雑な気持や。まあぱうりんの歌ええから許したろ。ところでこの日は、なんと「浪速のカエターノ」マルタニカズ氏が見にきてた。ひとのライブに関心のある人やないのになんでかいなと思うてたら、せやせや、数日前に中津のスタジオで全員でリハした帰りに「Todo o Mundo」寄ったんや。もちろんユウミちゃんも一緒にいてたんで、やっぱりエロオヤジやしピーンときたんやろな・・・ライブ終了後に私の楽器まで運んでくれたんは、彼がまあ前の彼女のキューピッド役になったようなもんやし、今度はお前わかっとるやろなぁ、ちゅう意味あいもほのめかしてあったんとちゃうかな。Chove Chuvaのヘルプにぱあこも入ってたもんやし、両手に花で、今日一番鼻のばしてたんは、ほんまはおっさんやったりして・・・しかしこの打ち上げ、最後まで残ったんは、私とぱうりんと丸谷氏とドンさんという、これなんとアラフィフ独身ヤクザ男とユウミちゃんという凄まじい取り合わせだったとさ・・・おしまい。

Posted: 日 - 9月 20, 2009 at 01:45 午前          


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