浅草サンバ・カーニバル見物の旅


東海道: 神戸ー箱根



 サンバのドラムをやってみんかいと言われて、ひとに奨められて毎年8月の最終土曜日に行われている「浅草サンバカーニバル」というものを見に行くことにした。まあ大阪からは、私のブラジル音楽遊び仲間がほとんど出ているわけやし、「来んねやったら出んかい」と言われたんやけど、出たらその準備やら片付けやら、団体行動でみんなと仲良くせなあかんことやらで大変気を遣うし、第一他のチームの演奏見られへんから嫌やちゅうて勝手に見に行くことにした。ま、田んぼはほっとくしかないし、しぱらく解放されてなかったからちょっと気ままに一人旅、それも愛車カリーナちゃんに寝泊まりしつつ、もう余命いくばくもないこの車とともに、実はそんなに見聞したことのない日本の風景の中を走ってみようかなと思い立ったわけや。



 最初に立ち寄ったのは、奈良在住のURIB◎SSA氏宅。Joao Gilbertoを日本語で歌うことに生き甲斐を感じる和ボサノヴィスタ。なにをかくそう私はそのURIB◎SSA氏にJoao Gilberoスタイルで静かに伴奏することに生き甲斐を感じるパーカッショニストであって・・・まあそんなことはどうでもよいのだが、そのURIB◎SSA氏がやっておられるオリジナル・ボサノバのデュオ「Salt & Uribossa」の2枚目のアルバムが、つい先日発売になったというメールを頂いたので、早速購入にお伺いしたのである。まあ聴いてみなはれ見てみなはれ。

http://players.music-eclub.com/?action=user_fan&user_id=128152

http://www.youtube.com/watch?v=pr6E6xQ6KbE

 いや、つくづく思いますねえ、私が今サポートすべきはこの人や、他の誰でもない、この人の伴奏をすることは、まさに生き甲斐である・・・とね。



 ちょっと茶だけよばれて先を急ぐ。もちろんBGMはこのCD。名阪国道・東名阪・伊勢湾岸と、慣れた道筋は高速で飛ばして豊田で一般道へ降りる。国道1号線をえっちらおっちら東へ東へ、時々旧街道の面影ある道筋を見つけたら迷い込んだりして結構楽しく浜松に至る。この浜松、かねてより「楽器博物館」

http://www.gakkihaku.jp

に立ち寄ってみたいものよと思っていたのだが、入ってみると意外に規模は小さく、これならわが大阪音楽大学の楽器博物館

http://www.daion.ac.jp/museum

の方がなかなか核心を突いててええように思う。ここには西岡信雄という怖い感じのエラそうな顔をした名誉教授、しかしひとは見かけによらんもので、クラシック至上主義のような厳格な風采からは想像もつかん程、見識が深くて柔らかくて平等に物事を見てはる。その教授が世界中から集めた楽器を中心に展示してあって、その規模は凄まじい。来月には、そのコレクションの記念講演もあって、私はコッチの方に軍配をあげるね。

 といいつつ先を急ぐ。鎌倉までたどり着きたかったんやが、関西人のアホなとこで、富士山の向こうは東京やと思うてるもんやから、距離なめてかかっとったら、静岡の次に神奈川というのがあって、駿河湾の向こうには相模湾というのんがあんねんなあ、高速でぶっ飛ばしたら数時間やのにまあなかなか遠いこっちゃ。まずは日本平とやらで眠りかけたので、その山頂の駐車場で寝よ思うたら、なんや夜半にやかましい暴走族のたまり場になっとって、鬱陶しいから下山してさらに東へ進み、箱根の道の駅で寝た。

Posted: 金 - 8月 28, 2009 at 10:26 午後          


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