ブラジル格安航空会社GOLを日本から予約する (Mac OS with Safari)


こつと忍耐、そして先方に手間をかける事になるが・・・。

 先日アップした記述を訂正しなければならなくなった。今日になってGOLから、「Verified by VISA」による決済が無効になったと連絡があったからである。最終的に、その担当者が自分の権限で予約してくれた便を、当日空港で支払う事になる。
 さて、今後ブラジル国内の移動にGOLを使う人もあろうかと思うし、特にCarnavalシーズンにブラジルを訪問しようとする人は、その移動手段は数ヶ月前から確保しておく必要に迫られるであろうので、ここに私の実体験に基づいたGOLの押さえ方を記しておこうと思う。もちろんTAMなど、正規運賃の片道切符や、ブラジル周遊パスを使う人はこの心配はない。ただGOLは格安であり、その価格は非常に魅力的であって、自分で手配する労力を厭わぬのであれば、費用に於いて長距離バスと比較検討されるべき程のメリットがある。

 http://compre2.voegol.com.br/

 これがGOLのホームページである。表記はポルトガル語であるが、不思議な事に、以下の「スカイスキャナー」という格安航空券ポータル・サイトから行くと英語表記のページが現れる。

 http://www.skyscanner.jp/

 まずは「スカイスキャナー」で、希望する区間のフライトを検索する。注意事項は熟読されたし。価格は保証されていない。私の場合は、表記されていた価格よりも、幾分安くなった。そういう事もある。ブッキングしようとすると、GOLのオフィシャル・ページに飛ぶ。問題はここからである。今後、全ての動きはタブ・ブラウズで行われる事を推奨する。GOL内のページを行ったり来たりする事になるが、表記が突然ポルトガル語になってお手上げになる事がある。しかしその時点で、ブラウザの「履歴」機能を使っても、ポルトガル語のページしか表示されない事が多いからである。タブに分けておけば、英語表記のページがそのまま残る。
 「スカイスキャナー」から飛ぶと、GOLのホームページ上に選んだフライトの価格のバリエイションが示される。もちろんこれを読んでいるひとは、なるべく旅費を安く上げようとしているにきまってるから、最も安い価格設定を選ぶ。すなわち「Promocional」がない場合「Planned」である。これは、何らかの理由でこの便に搭乗出来なかった場合、後続の便に無料で振り替えてもらえるかどうかは甚だ微妙である。そうしたリスクを避けたければ、それより上の設定「Flexible」や「Freedom」を選ぶべし。私は、世界最強のアメリカ合衆国を信頼して、Sao Pauloへの到着便が遅れない事を前提に「Planned」を選んだ。前回の海外旅行までは、航空券を自分で手配するなんて想像もできなかった。というのは、航空会社がそもそも格安航空券など販売しないものだったので、安くあげるには代理店をこき使うに限ったのである。世界中のフライトの検索は、その代理店の持っている情報量であり、いわば企業秘密であったので、旅行者は、その担当者を通じて、有利なフライトを捜してもらう必要があった。有能な担当者ならよいが、無能な奴にあたると、事務所で怒鳴り散らさなければならぬ羽目になる・・・どっちが羽目やねんちゅう話もあるが。インターネット時代になって、航空券もe-ticketとなり、細長いクーポンを持ち歩かなくてもよくなったし、なにより自分で全ての可能性を検索して決定出来るのはメリットである。しかし反面、判断を誤ったり、不測の事態にも自分で対処しなければならなくなった。そのかわり、厖大な中間マージンを節約出来る。旅が一種の賭けである以上、そのプランニング段階から、既に旅は始まっているのだ。そんなことやってられへん人は、ここから先は大変なので、さっさと旅行代理店に電話して、大枚なマージンを払うがよい。
 さて、フライトを選んだら、WindowsでIEの最新版を使っておられる方は (大多数であろうが)、そこから先は、指示された通りにやれば、多分うまくいくはずである。私はMacユーザーでありSafariを使っているので、これはできなかった。Windows/ IEユーザーであれば、ポルトガル語の約款を読んだ事にしてチェックを入れ、「Continue」をクリックすれば、あなたの個人情報を入力する画面に行く。一番下にマイレージ・サービスをどのグループにするか訊いてくるので、Air FranceやKLMと提携している「FlyingBlue」を選ぶが良かろう。ちなみに「Smiles」はブラジル、「AAdvantage」はアメリカ中心のマイレージ・サービスである。「Continue」すると、支払い方法を訊いてくるがここで注意。たとえばVISAをえらんでもブラジル国外発行のカードは「拒否されました」というダイアローグが出る。そこで「Other forms of payment」タブをクリックすると、「Verified by VISA」のラジオボタンがあって、それをクリックすると順次ページが開いて、段階的に個人情報を入力してゆき、最終的にあなたのVISAカードの発行会社との間で設定されたパスワードを訊いてくるので、それをクリアすれば完了になる・・・はずである。ブラジル国外発行のMaster Cardの場合は、カード裏面の3桁のセキュリティ・コードで認証される。AMEXの場合はそういうセキュリティ・システムはなく、電話対応だそうだ。さて、私はWin/ IEユーザーでないので、上の話は担当者からの受け売りである。担当者は最近のメールでこうも述べている。「国外で発行されたカードは、GOLのシステムでは認証出来ないので、個別対応になる。価格は最初に問い合わせのあった時点のものが適応される」だから、Win/ IEユーザーであっても、上のプロセスを完遂出来なかった場合には、私とともに次の道を歩んでみようではないか。
 フライトを選ぶ画面、すなわち「スカイスキャナー」から飛んだ最初の画面に戻ると、上のメニューに「Important Informations」という項目があり、これをクリックして出たページの上のメニューに「Gol」というプル・ダウン・メニューがあって、そのなかに「Customer Service」という項目がある。クリックすると、フォーム入力で質問を直接送付出来る。英語で十分。私の質問に答えてくれたのは、○○○ちゃんという女性であった。若いオンナは、ええのう !! 失礼、きちんとした丁寧なやり取りではあるが、なにせ日本との時差が11-12時間であって、つまりオフィス・アワーは正反対、しかもブラジル的に応対はゆっくりしているので、こちらから送ったメールに対しての返事は三日後くらいと思って良い。内容はあなたの思った通りに書いたら良いのだが、○○○ちゃんの手間の重複を避けるために、話がどう展開したかを記しておこう。○○○ちゃん、キミの手間をなるべく省いてあげようと思って、僕はこれを書いているんだよ。だから向こうに着いたらさあ、・・・わかっとるやろな??
 つまるところ、現状においてはGOLのシステム上の問題で、ブラジル国外で発行されたカードで決済しようとしても出来ないので、「Customer Service」から個別対応してもらい、代金は当日空港のカウンターで支払うという事になる。条件は、GOLのメンバーシップをとること。そのためには、だいたいどのページにもGOLのヒコーキが飛んでいて、その鼻先に「Log in」のリンクがあるので、それをクリックすると、会員登録のフォームが出る。指示通りに入力して行くと処理は完了し、その旨のe-mailが自動的に送られてくるので、その後にログインし、IDが有効である事を確認して○○○ちゃんにメールを・・・いやいや、「Customer Service」からフォーム送信する。
 まずは、ブラジル国外から予約しようとしている事、ブラジル国外で発行されたカードで決済しようとしている事、希望するフライト日時とフライト・ナンバーを書いて、会員登録は済ませたので、座席を確保してくれと訴える。これで股間・・・失礼、この間にまさぐり・・・失礼、探り合う5回ほどのメールのやり取りを一発で (yeah !!)・・・済ませる事がデキルので、2週間は節約になるはずである。担当してくれた相手が○○○ちゃんのように親切で有能だったならば、「あなたのベッド・・・いえ、座席は確保しましたので、カウンターで以下の予約番号を告げてください」という内容のメールが来る。これで座席は確保されたのである。話はそれでデキタのだが、GOLはe-ticketであるので、この予約を見えるカタチにしなければならない。そこで、あらためてGOLにアクセスして「My Trip」というメニューを開く。ログインすると、そこにあなたの予約した全てのフライトが表示されているはずである。マチガイがなければ、上から数行目あたりに、小さい字で「この予約を見える状態にするためにプリントするには、ここをクリック」という文字があるはずなので、それをクリックすると、プリント用に要約されたページが表示されるので、それを持って旅に出る。あとはブラジルで○○○ちゃんに逢って、手間をかけたお礼を、カラダで表現すれば良い。

Posted: 金 - 11月 20, 2009 at 10:07 午後          


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