むしぼしの会@京都
町家の美術館で聴く本流の地唄
お三味線を習いはじめてから、地唄の生演奏を努めて聴くようにしているのだが、大きな演奏会はあまりにも出演者が多くて学芸会乗りになるのが嫌いだし、かかる曲に殆ど興味が持てないので、なるべく小規模なものに行くようにしている。なかでも、この「むしぼしの会」は生田流箏曲の菊原光治師の三味線、同じ生田流の野田弥生師の箏、都山流尺八の三好芫山師の、日本を代表する三曲界のホープ三人で結成されたグループの名前である。しかも、会場といっても二間続きのお座敷であり、たいてい客も十人程度という驚くべき質素さで、とても高名な演奏家を間近に見られる界とは思われない。古典を伝承された通りに忠実に覚え、覚えた通りを繰り返し弾く事を自分たちに課してその成果を発表するという、「演奏会」とは違った切り口の会であって、三味線を習いはじめた私に取っては、これほど勉強になる事はない。何度かお邪魔しているが、今回の出し物は「新青柳」と「融」、私の大好きな古典が二曲並んだ。それはそれは素晴らしい演奏であった。三味線を弾くのが更に好きになった。今度は是非連れ合いとともに、この渋い世界に浸ってみたい。
Posted: 水 - 9月 26, 2007 at 01:25 午前