船坂ビエンナーレ


隠れ里の静かなアート・フェス







 http://funasaka-art.com/  11/23まで。



 ビエンナーレの一環として、集落に残る廃屋になった茅葺き屋根の古民家を再生しようという取り組みがなされているので、誘われて行ってきた。武庫川女子大の学生が中心になって、その関係先の建築事務所が協力して、ボランティアでチームが作られていた。若いオンナはええのう !! チームの技術的な面を率いているのは、見るからに年配の頭領で、このひとが実にてきぱきと身のこなしも軽く、すいすいと屋根に上ったり、茅葺き屋根の裏側に潜り込んだりして、明確な指示を出す。それにしても若いオンナはええのう !! 私なんぞは初めての経験だから、なにがどうなってるのやらさっぱりわからなんだが、そういう初心者には初心者にわかるように、経験者や中堅には、それなりの指示を出して行くところが見事であった。それにつけても若いオンナはええのう !! 上のような小さな廃屋でも、かれこれ百数十年の年代物であり、それがまた当時の廃材を再利用して立てられているとの事で、最も古い木材は室町時代だそうだ。なんどもいうが若いオンナはええのう !! 見ただけではただのボロ家に過ぎんが、要所要所に、今では廃れてしまった技術がふんだんに使われているという。言い換えれば、機械化される以前は、大工はみんな今では考えられないほどの高度な技術をごく普通に身につけていて、一斉に仕事にとりかかったという。くどいようだが若いオンナはええのう !! 夕刻に作業が一段落しかかったとき、とある古民家の所有者で、築数百年の家をどうしても解体しなければならないのだが、歴史ある建物なので、重機を入れて解体するような事はせず、ひとつひとつ手作業でやりたい、しかしひとりではできぬゆえ、皆様のお力をお借りしたいというひとが現れて、その持ち主と話し合っているうちに頭領が興奮してきて、若いオンナはええのう !! いやいや・・・なんでもその建物は、合掌造りから次の様式に移る過渡期にあたるもので、もしそれが本当なら、日本には摂津と丹波にしか例のない「摂丹様式」というひじゃうに珍かしい様式の建築物の実例が、図面でなく実物として、骨組みまで解体してみられるというのである。頭領でさえ、古民家を骨組みまで見られる事は、今までに数えるほどしかないという、実に貴重なチャンス故、いずれ自分の家くらい自分でこさえてみたいと思うちょる私としては、若いオンナはええのう !! なんせね、へいせいさんねんうまれとかおるんやもんね、「今度はたけ手伝いに行きマース」やて、それまでマース○○○マース・・・若いオンナはええのう !!

Posted: 木 - 11月 19, 2009 at 11:30 午後          


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